桜えびをたっぷり使った静岡県の日本酒と相性抜群なおつまみとは?

カテゴリー:桜えびについてお酒について

桜えびが旬を迎える時期は、丁度日本酒がとってもおいしく感じられる時期と同じ春と秋になります。現在静岡県内にはおよそ30の酒蔵があり、特に「磯自慢」や「正雪」、「鬼乙女」といった銘柄は長年日本酒を愛飲されている方々から高い評価を得ています。
ただ、静岡県の日本酒生産量は全国産酒量のわずか1%ほどに過ぎず、突出した大きな酒蔵が無いため、新潟県や兵庫県、広島県などと比べると、やや知名度は劣るものの、どの酒造会社も少量ずつ丁寧な造りを心掛けており、それぞれが特色ある日本酒を醸しています。なかでも静岡市清水区西久保にある「三和酒造」と同区由比入山にある「英君酒造」が造る日本酒は、この地特産の桜えびとの相性抜群なお酒として、地元の方々だけではなく、日本各地の日本酒愛好家たちから人気を集めています。

三和酒造が造る日本酒の特徴

1686年創業の老舗酒蔵「三和酒造」は、初代・市兵衛氏が酒造用の良水を授けたまえと稲荷の神様に祈願したところ、満月の夜に稲荷台明神が鶯となって市兵衛氏を導き、浅間山麓の梅の枝にとまったとの霊夢をこうむり、その場所を掘って得た清泉用いて酒造りを行ったのが起源とされています。
そのため、酒造業を始めたときは「鴬宿梅 (おうしゅくばい)」という名の蔵元だったのですが、昭和46年5月に消費社会の発展と需要拡大の要請に応えるため、社名を「三和酒造」へと改めたそうです。
三和酒造といえば、「羽衣の舞」や「静ごころ」といった銘柄が有名ですが、平成14年の秋に静岡県における日本酒造りの伝統を守りながら市場の変化と時代の流れに対応した革新的な日本酒「臥龍梅」を発売し、話題となりました。

臥龍梅の魅力は

・大吟醸、吟醸、本醸造とも一切の妥協や手抜きを排した総米わずか600kgの吟醸小仕込みで造られている
・鑑評会出品酒と異なるのは米の種類と精米歩合のみ
・毎年おいしい鮎が獲れる清流・興津川へと注ぐ清冽な湧き水を仕込み水に使用
・まったく同じ酵母と水で造り方も変えず、使用する酒米だけを変えて造ったこだわりのラインナップなど、挙げると限がありません。これまでの価値観に捉われることなく、己の信じた日本酒造りを追い求める三和酒造は、地元の方々だけではなく、県外や海外の方々からも愛される日本酒を造るため、その時代、時代に合った酒造りを行っています。
三和酒造様のホームページはこちら

挿絵②_桜えびをたっぷり使った静岡県の日本酒と相性抜群なおつまみとは?

英君酒造が造る日本酒の特徴

1881年創業の老舗酒蔵「英君酒造」は、この地の大地主であった望月家に生まれた初代・昌策氏は長男では無かったため家督を継ぐことができず、分家として独立を果たしたのですが、丁度明治の酒造免許開放時期と重なったため、当時景気の良かった酒造業に参入することにしたのが始まりだと言われています。
もちろん、実家が大地主であっても分家をされた昌策氏は地主では無かったため、日本酒造りに必要なお米は全てご自身で購入していたそうです。
英君酒造では、これまで三大杜氏のひとつ「南部杜氏」の古川靖憲氏が日本酒造りを行っていたのですが、2011年に引退されてしまったため、彼の下で15年間働いていた地元雇用の副杜氏が杜氏に就任し、前杜氏の古川氏に負けず劣らずの高品質な日本酒を醸しています。
英君酒造が醸す「英君」の魅力は、
・和洋折衷どんな食事にも自然と馴染む飲み飽きしない食中酒
・創業当時から変わらぬ高品質の日本酒を造っている
・品質を大きく左右する蒸米、酒母、製麹造りは全て杜氏や蔵人によって手造りされている
・「桜野沢」と呼ばれる良水を蔵まで引き込み、仕込みの天敵となる鉄分を徹底除去するなど水質にもこだわっている。
・使用する酒米は、「兵庫県産山田錦」「福井県産五百万石」「長野県産美山錦」というこだわりっぷり
・静岡県独自開発「静岡酵母」を使い、柔らかな果実の香りと雑味の無いキレイな静岡型吟醸
など、たくさんあります。
創業当時から変わらぬ香りと味わい、おいしさを守る英君酒造は、地元の方々だけではなく、国内外から高い評価を得ている日本酒となっています。
英君酒造のホームページはこちら

挿絵③_桜えびをたっぷり使った静岡県の日本酒と相性抜群なおつまみとは?

臥龍梅と英君のおつまみにピッタリな桜えび!

静岡市清水区にある「三和酒造」と「英君酒造」、2つの老舗酒蔵が造る絶品日本酒には、やはり地元特産の桜えびがオススメです。
静岡県は日本で唯一桜えびの漁業営業許可を認めている県のため、国内における桜えびの水揚げは100%駿河湾となっています。しかも、桜えび漁の許可証を持つ船は、由比・蒲原・大井川地区合わせて120隻ほどしかないため、実はとても貴重な存在なのです。駿河湾では、毎年4月から6月と10月から12月の年に2回、漁が行われているのですが、桜えびの漁獲シーズンはお花見やお月見などの伝統行事と重なるため、旬の桜えびをおつまみに旨い酒を嗜むのが地元流の楽しみ方となっています。特に獲れたて新鮮な生桜えびを使ったサクカリ食感のかきあげや風味豊かなわさび醤油をくるりと回しかけた生食は、静岡の銘酒と呼ばれる三和酒造の「臥龍梅」や英君酒造の「英君」と相性抜群です。
他にもイカのコリコリ食感と桜えびの風味とチーズがアクセントなオトナのチーズボールや干し椎茸の旨味と桜えびの優しい甘みが絶妙な煮物なども日本酒とのマリアージュを楽しめるおつまみですので、是非お試しください。

まとめ

  • 静岡県が誇る銘醸蔵「三和酒造」と「英君酒造」の旨さの秘訣は水と米と造り手にあり!
  • 静岡の酒には、地元食材「桜えび」を使ったおつまみが相性抜群!

静岡県の産酒割合は、国内日本酒生産量のうちわずか1%ほどと非常に少ないのですが、どの酒蔵も酒米の高精白化や冷蔵施設の強化、最先端の酒造設備の導入などに取り組んでおり、高品質の日本酒を造ることに努めています。もちろん、ただ高品質の日本酒を造るためにこのような努力を行っているのではなく、地元の方々だけではなく、国内外全ての日本酒を愛する方々に「旨い」と言ってもらうため、酒質を大きく左右する工程は全て手作業で行っています。
もうすぐ桜えびのおいしい季節がやってきます。この機会に家族や恋人、お友だちと共に淡く美しいピンク色の桜えびで作ったおつまみと静岡の地酒でカンパイしてみてはいかがでしょうか。