桜えび(生、釜揚げ、素干し)を使って絶品炊き込みご飯を作るポイントとは?

カテゴリー:桜えびのレシピ

『暑さも寒さも彼岸まで』という言葉があるとおり、秋分の日を境に気温も徐々に落ち着きを取り戻し、動物や虫たちは寒さを凌ぐために冬ごもりの準備をはじめます。
私たちも寒くなってくると、ほかほかのごはんが恋しくなり、この時期に旬を迎える栗やさつまいも、松茸などを魚介や肉類と共にお米と炊き上げた炊き込みご飯を作るご家庭も多いのではないでしょうか。
特に炊き込みご飯は男性よりも女性から高い支持を得ているごはん料理であり、なかでも鶏肉やにんじん、ごぼうなど5種類の食材がたっぷり入った五目ごはんは、前日に仕込んでおけば忙しい朝でもスイッチ1つで簡単に作れてしまいますし、何より運動会や学芸会といった学校行事や紅葉狩りなどの行楽シーズンのお弁当にピッタリなごはんものとして主婦から絶大な人気を誇ります。
しかし、そんな炊き込みご飯にも1つ気になる問題があります。それは「彩り」です。
炊き込みご飯といえば、香ばしい醤油の香りが食欲をそそり、ごはんに染み込んだ具材の旨味がくちいっぱいに広がる絶品ごはん料理なのですが、全体的に茶色をしているため華やかさやおめでたさを感じにくい料理となっています。
ですが、1年に2回春と秋に旬を迎える桜えびを炊き込みごはんの具材として用いることで、華やかでおめでたいごはん料理へと変身させることができます。
ただ、桜えびには生、釜揚げ、素干しと様々な種類があり、どの桜えびを使うかによって炊き込みごはんの作り方がちょっぴり異なります。

生桜えびを使った炊き込みご飯の作り方

挿絵②_生、釜揚げ、素干しそれぞれの桜えびを使って絶品炊き込みご飯を作るポイントとは?
挿絵①_生、釜揚げ、素干しそれぞれの桜えびを使って絶品炊き込みご飯を作るポイントとは?

プリップリの食感とくちいっぱいに広がる優しい甘味が魅力的な生桜えびは、お刺身やかきあげなどにして食べるとその旨さが分かると言われていますが、桜えび日本一の水揚げ量を誇る静岡県中部にある由比地区では、旬を迎えた新鮮な生桜えびをふっくらと香り高く炊き上げるのが伝統となっています。

【生桜えびの炊き込みご飯レシピ】

材料 (2人前)
・お米:1合
・生桜えび:40g
・水:200cc
・お酒:小さじ2杯
・塩:小さじ1/2杯
作り方
①お米は洗ってざるに上げておき、水気をしっかり切っておきましょう。
②炊飯器に生桜えび、①、水、お酒、塩を入れて炊きます。
③炊き上がったら全体を軽く混ぜ合わせ、器に盛り付けたら完成です。
おいしく作るためのポイント
・彩りに千切りにした大葉や白炒りごまをトッピングすると華やかさがアップします。
・1人前ずつ釜飯にすると特別感が出ます。
・生桜えびの旨味をよりごはんに馴染ませたい場合は1度冷ましてから召し上がるのがオススメです。
・筍やそら豆、グリンピースなどを具材として加えるとよりおいしく仕上げることができます。

桜えびの釜揚げを使った炊き込みごはんの作り方

生桜えびを100℃の熱湯でサッと湯上げして作られる釜揚げは、淡く美しい桜色の容姿と、ふわりと香る潮の香り、そして桜えび本来の優しくてみずみずしい甘味やコクを楽しむことができるため、地元ではシンプルにそのまま食べたり、わさび醤油や生姜醤油などをちょっぴりかけて食べるのが定番となっています。そこで、この美しい桜色の容姿と潮の香り、釜揚げすることで生み出されるコクを活かした炊き込みご飯の作り方をご紹介します。

【桜えびの釜揚げ炊き込みご飯レシピ】

挿絵③_生、釜揚げ、素干しそれぞれの桜えびを使って絶品炊き込みご飯を作るポイントとは?

材料 (4人前)
・お米:2号
・桜えびの釜揚げ:60g
・生姜:10g
・水:360ml
・昆布:5cmほど
・お酒:大さじ1杯
・塩:小さじ1杯
作り方
① お米は研いだら1時間から2時間ほど水に浸しておきましょう。
② 桜えびの釜揚げをさっと水で洗い、生姜をみじん切りにします。
③ 土鍋に①、②、水、お酒、昆布を入れます。
④ 中火で10分ほど火にかけると沸騰してきますので、弱火にしてさらに10分から15分ほど炊きます。
⑤ 炊き上がったら火を止め、蓋をしてしばらく蒸しましょう。
⑥ 蓋を取り、全体に桜えびが行き渡るようにさっくり混ぜたら完成です。
おいしく作るためのポイント
・彩りに豊かな香りの三つ葉を飾ると桜えびの淡いピンク色と相俟って華やかさがアップします。
・しらすや野沢菜、小松菜などの具材を加えるとよりおいしく仕上げることができます。
・土鍋で炊く場合は、火加減に十分注意しましょう。

桜えびの炊き込みご飯

インターネットで「桜えび 炊き込みご飯」と検索すると、乾燥桜えびを使った炊き込みごはんのレシピがたくさん出てくるため、スーパーやデパートで乾燥桜えびを購入して炊き込みご飯にチャレンジされたことのある主婦も多いのではないでしょうか。もちろん乾燥桜えびで作った炊き込みご飯も十分においしいのですが、旬の時期に獲れた新鮮な桜えびを燦々と輝く太陽の下で澄んだ空気と潮風に吹かれながらしっかり乾燥した駿河産の素干し桜えびを使って炊き込みご飯を作ると、鮮やかなピンク色に輝いた容姿と桜えび本来の旨味がじゅわりとくちの中に広がる上品で華やかなワンランク上の炊き込みごはんが完成します。

【素干し桜えびの炊き込みご飯レシピ】

挿絵④_生、釜揚げ、素干しそれぞれの桜えびを使って絶品炊き込みご飯を作るポイントとは?

材料 (4人前)
・お米:2号
・素干し桜えび:20g
・だし汁:400mlほど
・お酒:大さじ1杯
・塩:小さじ2/3杯
・昆布茶:小さじ1杯
作り方
① お米は洗ってざるに上げ、しっかり水を切っておきます。
② ①を炊飯用のお釜に入れ、だし汁を加えて浸水させます。
③ ②にお酒、塩、昆布茶を入れ、その上に素干し桜えびを乗せたら「自動炊飯機能」を使って炊きます。
④ 炊き上がったら全体がキレイに混ざるようにさっくりと混ぜ合わせ、器に盛ったら完成です。
おいしく作るためのポイント
・色の薄い素揚げの桜えびを使うと優しい色合いのキレイな炊き込みご飯に仕上がります。
・レンコンやごぼう、糸三つ葉などを加えるとよりおいしくなります。
・炊く前に桜えびの粉末を加えると、桜えびの風味が強まりより一層おいしくなります。

まとめ

  • 生桜えびの炊き込みご飯は1度冷やしてから食べるとごはんに旨味が馴染んでより一層おいしくなる。
  • 桜えびの釜揚げはお店によって風味やおいしさが違うため、炊き込みごはんの食べ比べが楽しめる。
  • 素干し桜えびを使うと生や釜揚げとは異なる優しい色合いの炊き込みご飯に仕上がる。

炊き込みご飯といえば、寒さが厳しくなってくる「秋」に食べるイメージが強いですが、『海の宝石』と呼ばれる鮮やかなピンク色が印象的な桜えびを使うことで桃の節句や端午の節句などのお祝い膳やお花見や紅葉狩りなどの行楽弁当にもピッタリな上品で華やかなご馳走となります。
桜えびの炊き込みご飯を食べたことが無い方や作ったことの無い方は、この機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。