しらす|関東で獲れる関西で獲れるしらすの違い

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一言で「しらす」と言っても、実は、関東と関西で獲れるしらすには違いがあることをご存知ですか?ここでは、関東と関西で獲れるしらすや、その加工方法の違い、名称の違いなどをご紹介していきます。

1.しらすの生態

業務用桜えび挿絵①_しらす_関東と関西で獲れるシラスの違い

しらすはカタクチイワシやマイワシ、ウルメイワシなどの稚魚の総称です。しらす漁業で獲れるしらすはそのほとんどがカタクチイワシの稚魚となります。カタクチイワシの稚魚は色が白く顎が突き出し見た目が美しいのが特徴。カタクチイワシの稚魚の旬は秋から冬にかけてです。秋しらすと呼ばれ、脂が乗って美味しいですよ。
マイワシの稚魚は、黒っぽかったり、黄味がかったりしています。マイワシの稚魚の旬は主に春先。春しらすと呼ばれるものです。ウルメイワシの稚魚は、獲れる時期が短く、梅雨の時期に獲れるしらす。ウルメイワシの稚魚は目が大きく、身が柔らかいことが特徴です。少し黄色っぽいこともあります。しらすの成分はそのほとんどが水分です。水分が約83%、脂肪が約1%、灰分が2%、たんぱく質が14%です。高タンパクで低カロリーなことが特徴の健康食品と言えるでしょう。
カタクチイワシは一回の産卵でおおよそ8,000粒の卵を産みます。3日に一回産卵し、年間で約60回ほど産卵するのです。一匹のカタクチイワシは年間で42万粒の卵を生む計算。カタクチイワシの卵は3日で孵化して稚魚になります。九州沖や四国沿岸で生まれた稚魚は黒潮に乗って北上してきます。その中で、深い湾があり、川の水と交わる地域に稚魚は住みつき、しらすと呼ばれる生後1ヶ月〜2ヶ月までに成長します。黒潮が直進している場合には、関東のしらす漁は大漁になるケースが多く、黒潮が蛇行すると不漁につながるのです。しらすはほぼ1年でカタクチイワシとなり、寿命はおおよそ2年半。体が透明なままのもので体長約2〜3センチまでのものがしらすと呼ばれ、体長が約3〜5センチで白銀色のものがかえりじゃこと呼ばれています。体長が5センチ以上で銀色の魚がカタクチイワシです。

1.関東では小さなしらすが好まれる!

業務用桜えび挿絵⑤_しらす_関東と関西で獲れるシラスの違い

関東では、実は、小さなしらすが好まれます。柔らかく、子どもや高齢者でも食べやすいのが理由でしょうか。小さなしらすが獲れるのは主に春しらす。マイワシの稚魚が多く獲れる時期です。関東では、さっぱりとしていて小ぶりな6月頃の春しらすが好まれる傾向があります。関東の一部の地域(湘南しらす)では踊り食いをする地域も。新鮮でみずみずしく一度食べたら病み付きのようです。

2. 関西では大きなしらすが高値で取引!

業務用桜えび挿絵⑤_しらす_関東と関西で獲れるシラスの違い

関西では、関東とは違い、身が大きく白いしらすが好まれます。和歌山などでは、かえりじゃこにならずに体長が5センチ程度まで成長する透明なしらすに貴重な価値がつくことも。これは、海水温が低いためにしらすのままなのだと言われています。関西では、秋しらすが好まれ、脂が乗ったカタクチイワシの稚魚が旬の時期。関西で獲れるしらすは白くて大きいことが特徴です。脂が乗って、プリプリ太ったしらすが多く獲れるでしょう。

3. 関東と関西の漁法の違いについて

業務用桜えび挿絵②_しらす_関東と関西で獲れるシラスの違い

3. 関東と関西の漁法の違いについて

関東のしらす漁と関西のしらす漁では漁の方法が異なります。関東では、主に「船びき網漁」の中でも「二艘曳き漁法」や「一艘曳き漁法」でしらす漁は行われているのです。しかし、関西では3隻の船が一つの船団で行う「船びき網漁」の方法で漁が行われます。一般的には、一艘曳き漁法で獲れたしらすが新鮮で美味しいと言われるのです。
関東での主なしらす漁が行われる地域は相模湾や駿河湾。関西では、大阪湾や伊勢湾、瀬戸内海、分後水道など、ほとんどが太平洋沿岸です。しかし、日本海側でも鳥取県などではしらす漁が行われています。また、関東以北の東北地方や北海道でもしらす漁は行われているのです。意外と知らないしらすの穴場があるのかもしれませんね。
駿河湾で獲れるしらすの特徴は、新鮮だということ。理由は、漁場が漁港から近いからです。深い駿河湾ならではの特徴と言えるでしょう。漁港近辺にしらすの魚群が集まるため、獲れたて新鮮なままに水揚げされ、せりにかけられます。しらすは獲れた後そのほとんどがすぐに死んでしまうのです。できるだけ漁港が近い方が鮮度を保てることはご納得いただけることでしょう。

4. しらすの呼び方の違いとは?

業務用桜えび挿絵③_しらす_関東と関西で獲れるシラスの違い

しらすはイワシやあゆ、うなぎなどの稚魚の総称で、小さくて透明な小魚です。私たちが口にしているしらすはほとんどがカタクチイワシの稚魚。
しらうおやしろうおとは違った魚となっています。見た目では間違いやすいですが、別の魚です。実はしらすは関東と関西では加工の仕方によって、呼び方が異なります。生のしらすを「生しらす」、塩茹でしたものは「釜揚げしらす」と呼ばれ、日本全国共通の呼び名です。ただし、関西では、釜揚げしらすのことを「釜揚げちりめん」と呼ばれることも。天日干しや乾燥機などで乾燥させたしらすは関東では「しらす干し」、関西では、「太白」や、「太干しちりめん」、「やわ干し」などと呼ばれすのです。しらす干しや太白はしらすの水分含有量が約50%〜60%となっています。さらに乾燥させ、しらすの水分含有量が25%〜35%のものを関東では「かちり」と呼び、関西では「ちりめん」や「ちりめんじゃこ」と呼んでいます。地方によって呼び名が違い、似た小魚もいるため、同じしらすだとは気がつかないケースもあるかもしれません。ちなみに東海地方などでは、関東・関西の両方の呼び名がシーンによって使い分けられています。
しらすの名産地である、静岡近辺では、しらすの主流は釜揚げしらすですが、静岡より東の関東以北ではしらす干しがメインで食べられています。また、関西ではちりめんが主流のようです。これは、以前はしらすの鮮度を保ったままの流通が難しかったためにできた文化であり、現在ではインターネットなどでも新鮮なしらすがお取り寄せ可能となっています。違う地方で好まれる味をお手軽にお取り寄せできる技術が整ってきました。

5. 美味しいしらすのお取り寄せ方法

日本全国で美味しいしらすを食べられるようになったとはいえ、お取り寄せはどのように行うのでしょうか。新鮮で美味しいしらすをお取り寄せするためには、漁港近くでしらすを取り扱うショップからネットや電話でお取り寄せを行うといいでしょう。ただし、しっかりとした衛生管理の元で、管理できる設備を持ったショップをチョイスすることが大切。加工技術などにも注目してみましょう。遠隔地からのお取り寄せの場合には、冷凍技術に優れていることも大切です。急速冷凍で美味しさを閉じ込めている技術のあるショップをチョイスしてくださいね。インターネットから検索してみて、しっかりと情報を提供しているサイトであれば安心できます。また、しらすを加工する際の環境が整っているかもチェックしましょう。できるだけ水が綺麗な地域の販売店ならしらすの美味しさを逃しにくいかもしれません。
綱元直販店もおすすめですが、情報が少ないケースがあるかもしれません。新鮮なしらすでも技術が優れていないことには遠隔地に輸送することは困難です。お取り寄せを行うなら、事前にチェックすることを忘れないようにしましょう。

6. 地方で違う美味しい食べ方

業務用桜えび挿絵⑥_しらす_関東と関西で獲れるシラスの違い

昨今では、遠隔地でもその味を楽しめるしらす製品。地方によって美味しい食べ方も異なります。もしも遠隔地から取り寄せた場合には、その獲れた地方にあった食べ方で楽しんでみてはいかがでしょうか。静岡の釜揚げしらすをお取り寄せしたなら、ほかほかご飯にしらすをたっぷり乗せて、生卵の黄身とネギ、ノリ、生姜などの好みの薬味を散らして、食べてみてください。卵焼きや、かき揚げ、お味噌汁の具もおすすめですよ。新鮮な美味しさに舌鼓!湘南など関東以北のしらすであれば、しらす干しがメインに食べられています。サラダや、ふりかけなどにして食べると美味しいですよ。関西のしらすであれば、ちりめんが主流です。パスタや、おにぎり、サラダなどで味のエッセンスにするといいでしょう。生しらすをお取り寄せしたなら、ぜひそのまま醤油で食べることがおすすめです。ただし、しらすは足が早いため、開封したらできるだけ早く食べるようにしてくださいね!
もしも美味しい生しらすを食べたいと感じるなら、漁港に赴くのが一番です。確かに昨今の冷凍技術の進歩などで生しらすでもお取り寄せは可能になりました。ですが、獲れたての生しらすの風味は食べてみないとわからないかもしれません。関東では踊り食いができる地域もありますので、興味があったら訪れてみてくださいね!

7. しらすの保存方法

しらすは傷みやすくデリケートな小魚です。最後まで美味しく食べられるように保存にはしっかり気を配りましょう。お手元に届いたしらすは、食べる分だけを小分けにして、アルミホイルでしっかり包んで、フリーザーバックなどで密閉し、冷凍保存にしてください。冷凍保存をしたとしてもできるだけ早く、1ヶ月程度で食べきることがおすすめです。2,3日中に食べきる場合には、生しらす以外は冷蔵保存も可能です。ただし、風通しを良くすることをお忘れなく。しらす製品は、蒸れることで、傷みやすくなってしまいます。タッパーや保存バックなどで保管することはおすすめできません。湿気がこもりやすく、しらすの保管には向かないからです。もしも冷蔵保存をする際には、穴の空いたざるや、カゴ製品などに入れて、冷蔵庫内で自然に乾燥させることがおすすめ。もしも、乾燥しすぎて、硬くなってしまった場合には、お味噌汁に入れたり、油で炒めるなどして食べても美味しいですよ。また、風味の違った食感と味を楽しめることでしょう。生しらすは冷蔵保管はできません。注意するようにしましょう。生しらすはできるだけすぐに食べきるようにしてくださいね。冷凍保管が長くなってしまった場合には、一度自宅で塩茹でしても美味しく食べられます。冷凍したしらすは、電子レンジなどで解凍するのはNG行動です。冷蔵庫内で自然解凍してくださいね。その方が風味を損なわずに美味しいままに食べられますよ。
解凍方法はこちらを参考にして下さい。

8. しらすをたっぷり食べて美肌美人に!

業務用桜えび挿絵⑦_しらす_関東と関西で獲れるシラスの違い

しらすはカルシウムが豊富で高タンパク低脂肪の食品です。女性の美容にも効果的。カルシウム以外に、カリウム、タウリン、鉄、亜鉛、DHAやIPA なども豊富で免疫力を高め、老化防止の効果もあるんですよ!女性は幾つになっても若々しく美しくありたいもの。若いうちからしらすを多く摂取することで、いつまでも美しくいられるかもしれませんね。しらすに含まれる核酸は、老化防止だけではなく、肌に潤いを与え、美肌効果があるんですよ。しらすと酢や柑橘系の果汁などを一緒に食べることで、かルシウムの吸収率を高めます。女性は酸味を好む傾向がありますので、しらすの醤油代わりにポン酢などを使って食べてみると更に健康に効果的ですよ。小さなお子さまや高齢者にも効果があるので、ぜひ試してみてくださいね。
また、しらすはダイエット中の万能食材!高タンパク低脂肪なので、ダイエット中のタンパク源にはぴったりなんですよ。また、カルシウムが豊富なので、ダイエット中のイライラ防止の効果もあります。カロリーを考えるなら、釜揚げしらすよりも、しらす干しや、ちりめんなどの乾燥品の方が同じ分量でも低カロリーです。ダイエット中には、乾燥度合いの強いしらすがおすすめ。美肌効果にダイエット食材。まさに、しらすは女性に嬉しい美容食材なんですね。
関東と関西とでは、食文化の違いなどで獲れるしらすに違いがあります。また、加工の方法によって呼び名も変わるんですね。地域だけではなく、同じしらすが原材料でも加工方法で名称が変わってきます。スーパーなどで見かけた場合には、同じしらすの加工品だと気がつけることでしょう。同じ小魚なのに名称が違う…、と疑問に感じていた人は参考にしてみてくださいね。関東で獲れるしらすも関西で獲れるしらすも特徴は違えど、それぞれ違った美味しさがあります。お好みでお取り寄せして食べ比べしても楽しいかもしれませんね。

まとめ

日本で獲れるしらす、何気なく食べておりますが、全国で獲れる分、色々な特徴がありますね。スーパーで並んでいたり、おいしい産業で購入頂いた際も、色々見ながら食べて頂ければと思います。